はかりを校正する理由とその期間

計量器を調整しないといけない理由

はかりを使用する際、必要になってくるのが校正です。はかりと似たものに天秤がありますが、天秤も同じように校正する必要があり、これは精確な計量結果を得るためにどうしても必要な作業になります。この大切な行為をしないままでいると、実際の測定は推測でしかなくなり、測定する意味がなくなります。これは言い換えると、正しく調整されていない計量器を使用して計ること自体、過失になってしまうのです。新しい計量器であれば特に問題はありませんが、それでも時間の経過とともに精確さ、つまり、精密かつ正確な状態の信頼性が徐々に低下していきます。これには様々な事由があり、具体的には通常の使用はもちろん、機械的な衝撃や据付ける環境、さらに自然的な経年変化や計測器の可動部の摩耗などです。計量器によってはその他にもまだ事由があるかもしれませんが、いずれにしてもそれら経年的な変化は、時間の経過とともに測定結果のさらなる劣化を加速させていきます。これを回避するのが調整であり、計量器の定期的な調整と、適正な頻度によるユーザー側の点検をしっかり行うことで、計量器の寿命に加え、測定の精確の維持が可能になります。

計量器を校正する期間は様々です

このように計量器をいつまでも使用し続けるには、定期的な調整が必要になりますが、気になるのがその期間ではないかと思います。計量器をいつまでも正確に使用するには、定期的な調整が欠かせませないのは分かりました。その定期的な調整は、どの程度の頻度で行えばいいかということです。計量器の種類によって調整の頻度は異なりますが、多くの場合は1年が標準となっています。実際に機器を使用しているユーザー自らが、調整のタイミング、つまり期間を決めることになっているのです。これは専門の機関が、有効的な頻度や周期を決めることはできないことに起因しています。そのため測定値に高い信頼性が必要と判断した時は、周期を短くすることも可能性です。天秤やはかりは日常点検でチェックすることも多いと思いますが、その際にある一定のズレが出たら調整するのもひとつの方法であり、その標準的な周期がだいたい1年ということです。

比較検討して適正な業者を見つけましょう

計量器を正常に使用するには定期的な調整が必要になりますが、その必要性を感じた際、どこに依頼すればいいのでしょうか。計量器の調整については、計量専門の業者に依頼することになります。ただ、計量の実施事業者がメーカーの場合、自社の製品しか調整しない場合もありますので、その点の注意も必要です。まずはいくつかの業者を比較検討してみるといいです。そのように比較検討することで、それぞれの計量器の校正に見合った業者が見つかります。

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